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評価:
ジョージ・マクドナルド
早川書房
コメント:アーサー・ヒューズのイラスト。シェークスピアのオフィーリアも有名。このカバーは白い百合の花のよう。聖母の象徴?少年ダイアモンド、あるいは全ての人間の最後を見守る聖母。美しさと慈しみを持つクールな女神とすきま風が吹く家で暖かな家族に育った少年とのひと時。
Amazonおすすめ度:
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ファンタジー1824年生まれのジョージ・マクドナルドは、ルイス・キャロルより8歳年上。指輪物語のJ.R.R.トールキン、ナルニア物語のC.S.ルイスは、ジョージ・マクドナルドの読んで育っています。
読んでいくと子供の浅はかさと純粋さ、大人の真実が読み取ることができます。
「どうして質問ばかりするの?」と北風が主人公の少年を諌めるところがあります。
「質問」には、賢い質問と愚かな質問があるということ。
この本は、二人のやりとりから、多くのことを発見できます。
人間の真実や秩序のほかに、ヴィクトル・ユーゴーが1862年に書いたレ・ミゼラブルのコレットのような女の子やこの主人公の家族など、当時の社会と風俗も描かれています。
レイ・ブラッドベリの本を読んでいて感じることが、「いつも死はそこにある」なのですが、このジョージ・マクドナルドも「生と死」をファンタスティックに描いています。
ちなみにレビューにあるアーサー・ヒューズのオフィーリアは下記サイトからみれます。
Life Style Concierge オフィーリア