Adventures in Wonderland
ワタシヲオノミ

10.02.2012@

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10.01.2009@08:48

エリザベート皇后


楓さんの「皇后エリザベート」を読んで、マリー・アントワネットやポンパドゥール夫人よりずっと肖像があるのを認識。やっぱり現代に近いし、写真もモノクロだけど残っているし。

革命や戦争でいろんな作品も消失しているんでしょうけど。


このエリザベートは男性的。「偉大な男性にも優る精神力の持ち主」とアンドラーンは言っていますが、このアンドラーンはとっても魅力的な人で、皇后とはとても親密な交際をしていたよう。

精神力って、アンドラーンは何をみて言っているのかなと思います。逃避行で家族や国を放棄する皇后の精神力って?


この肖像画がいったい誰がいつ描いたのかがわからない。こんな風に堂々としたエリザベート皇后の肖像画は少ないと思う。

この人は完全に成熟できなかった女性だと思いますよ。姑からようやく子供を取り返して「子供を持つ喜びを知りました」といいながら、結局子供を慈しむことよりも、わが身を守るためにあちこちと旅行にでかける。

周囲が悪いと責任放棄して、カイザーリン(皇后)をもじってライザーリン(旅人)といわれる所以も度を越していたのだと実感。

15歳のシシが姉ヘレーネの縁談相手だったフランツ・ヨーゼフとの結婚にどういう気持ちでいたのだろうと思う。

無邪気に喜びを隠せずにいたのじゃないかしら。

お后教育が始まって、何度もヒステリーを起こしたというあたりも初めから器がなかったと思うのは私だけでしょうか。

民衆に人気があって楓さんの記事に「奇跡を起こす妖精」とありましたが、アントワネットと同じ生活でも国民に恨まれなかったのは、民衆が困窮していなかったからでしょう。

皇帝の后という自覚はなく御伽話しのお姫様だったわけですね。


かくしてシシことエリザベート皇后は、15歳で姉のお見合いの相手と結婚し、美貌で民衆を魅了し、姑に反抗して、子どもを取り上げられ、仕方なく旅から旅を重ねたというわけですか?

「わたしの知る限りではエリザベト皇后はもっとも魅力的な女性で独創的で並はずれた方でした。本当に近しくした方は、皇后の真価を理解できたのだと思います。皇后の生活は失意の連続で、そのことを思い合わせれば皇后に対して寛容でありえるはずです。」というカタリナ・シュラットの手紙。

シシの好きな人、好きな出来事には寛大だったと思います。


シシに意見したり、叱ったりするような姑や周囲が大嫌いで、ただただ耐えている女性ではなく、相当に負けん気は強かったと思います。

フランツ・ヨーゼフの弟マクシミリアン大公の最初の妻。このカルロッテの子犬をシシの愛犬シャドーがかみ殺します。

「わたし、小型犬は嫌いなので・・・」と言い放ったといいます。


シシは家庭を顧みなくとも自由な気風の父親に育てられたためなのか、宮廷の侍女たちに養育を任せても愛情は育つものと思っていたのではないでしょうか。

跡継ぎで息子でもあるルドルフを「我が子と思えない」自分におびえていたと思いますよ。どう扱っていいのかがわからない。だんだんと愛情が疎遠になってルドルフは拒絶されていると思ってしまう。

愛情があったのにもかかわらず、宮廷に戻れば衰弱し憂鬱になるシシは、子供に細やかな接し方ができなかったと思います。かわいそうな親子。


楓さんのお気に入りではなかったようで、小さい画像でした。フランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルター。28歳のエリザベート皇后。彼女の趣味は写真収集。男女とわずに集めていたのをいまでもみることができます。

従兄弟の子ルードヴィヒの異常な性格にも関心をもち魅了されるエリザーベト皇后は、妹ゾフィーを彼に嫁がせようとします。婚約したもののルードヴィヒには作曲家ワーグナーが大切で、結局解消になります。一時はエリザベートの怒りで親交は絶えたものの、憂鬱と孤独という二人の趣味で再会。


昔は王子ハムレットのような美貌でしたが、肥満になり目は宙を泳ぎ、奇行が多くなりエリザベートは内心ゾフィとは破談になってよかったと思うのです。

ルードヴィヒはブルボン家が大好きで、悲劇「ナルンス」でポンパドゥール夫人を演じたヴォルター嬢。もちろん観客は国王ルードヴィッヒ一人のため。

ルイ14世から16世の時代を愛し、アントワネットやルイ16世の彫像を食事に招き愉快に談笑していたルードヴィヒ。

エリザベートと同じように自分だけの殻に国費を費やしたルードヴィヒ。幽閉後の逃走で溺死。

不吉な死はゆっくりとはじまっていたのですよ。
マクシミリアン大公の銃殺刑、海に消えたヨハン大公、狩で亡くなったラディスラウス公。

そしてルドルフの暗殺。マクシミリアンの妻の発狂、シシの妹ゾフィーの高潔な死、姪のマチルダの焼死、義弟トラニ伯爵の自殺。

あー、やだやだ。しかもシシは予感していたというではありませんか!楓さんの記事にありますが。




そしてシシ自身が自分に予言している。

「私は運命が定めた恐ろしい目標にむかって歩んでいるのを知っている。私は煙が消えるように逝くだろう。私の魂は心臓のうえの小さな穴から逃れていくだろう。」

そうしてイタリア人ルケー二の胸の一突きでなくなったシシ。

こうして最後にフランツ・ヨーゼフは誰よりも長く生きて静かに息を引き取り、ハプスブルク家最後の甥は病死で幕を閉じます。



一言。こういう人生の終着を望まないワタシ。

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黒衣の皇后 エリザベート » 10.01.2009 @ 10:06 PM
さっそくのトラックバックありがとうございます。掲載されているシシの画像4枚ははじめてみました。おすすめです。エリザベート皇后 オーストリア皇后であり、ハンガリ王妃であったエリーザベト・アマーリエ・オイゲーニエ(Elisabeth Amalie Eugenie von Wittelsbac
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