Adventures in Wonderland
ワタシヲオノミ

10.02.2012@

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06.15.2009@23:41

スタンダール パルムの僧院
評価:
スタンダール
新潮社
¥ 540
(1984-01)
コメント:「再読する」をおすすめ。源氏物語のように美しい若君が主人公。彼を取り巻く女性たちも、マクベス夫人、よく言えばポンパドゥール夫人に例えられるぐらいの才知とかけひき上手なサンセヴェリナ公爵夫人。そして可憐すぎるくらい可憐なクレリア。面白さは最後にわかる。

評価:
価格: ¥620
ショップ: 楽天ブックス
コメント:このカバーのイラストに描かれているのが美貌を誇るファブリスなのでしょうか。自己満足のためにあらゆる人々を奔走させ、心はいつも自分だけを見つめている。八木美穂子さんの装画は見事に彼の人間性を描いています。

JUGEMテーマ:小説全般

ようやく終わったというのが正直な感想。

主人公ファブリスはいつも女性に助けられる。そうして彼自身も周囲も、なぜか幸福感に満たされるという物語。

相思相愛のファブリスとクラリス(クレセンチ侯爵夫人)ですが、彼女の誓いのため闇の密会を重ねるという「穢れなき悪戯」のようなアホらしさも、純粋、可憐、情熱というものに代替されていきます。

この物語の本当の主人公は、マクベス夫人の凄まじさとポンパドゥール夫人のように才知と駆け引き上手な「サンセヴェリナ公爵夫人」かもしれません。

ファブリスが人殺しをしても、恋焦がれる甥のために一肌ぬぐサンセヴェリナ公爵夫人。それだけではありませんけど、彼女の大胆な策略に彼女の周囲の男たちも一肌ぬぐ。毒殺だって厭わない。

この物語はすべて異性という人とのシーソーゲーム。ファブリスは女性。サンセヴェリナ公爵夫人には男性。

ファブリスのために尽くすことが幸福な女性たちの一人に、こういう気質のサンセヴェリナ公爵夫人が熱をあげるのも不思議。スタンダールが「生きた、書いた、愛した」時代の象徴的な存在の女性像かもしれませんね。

サンセヴェリナ公爵夫人とやがて結婚することになるモスカ伯爵は、ユングのいわゆる人生の午後を過しているわけだったり、読む側の年齢でも感ずるところが多いかもしれない。

再読することで、いろいろな因果関係、人の心の機微が手に取るように伝わってくる。

作者スタンダールの名言もよく見聞きするけれど、「恋愛論」、「赤と黒」からが多い。「パルムの僧院」からはほとんど覚えがない。日本受けしないのかな?

「恋というものはなんとおそろしい情熱だろうか。それなのに世間の嘘つきどもは、恋をあたかも幸福の源泉のように言っている。 」なんてひとつだけ取り上げられていました。月並みすぎません?

スタンダリアンでは「赤と黒」、「パルムの僧院」どちらが代表作かと論じられるそうだけど、日本じゃ「赤と黒」が代表作だね。

ワタシとしては、滅多にこういう長編はないから、「パルムの僧院」としておこう。

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