10.02.2012@
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マイク・ウォーラルという画家は知らない。でも楓さんのアップしていた「海のグランド・ツアー」という作品とsaiさんの「花束」という作品だけには不思議と見た覚えがある。海外サイトのブログ記事だったかな?
今日初めて知って、いいじゃないって思ったのは「マルガリータ王女」。
そこでワタシもマイク・ウォーラルを検索してみた。本当はもっと違う作品を紹介したかったけれど、ワタシの過去記事でポール・デルヴォーを思わせる作品を発見したわけ。
マイク・ウォーラルは、ポール・デルヴォーを好んでいたらしいワ。
作風自体は違うけれど、女性が二人並んで腰をかけているその胸元は隠しもせずにあらわな姿。ポール・デルヴォーもとことん胸元を魅せている。
過去記事 ポール・デルヴォー
マイク・ウォーラル作品記事のリンク XAI マイク・ウォーラル
トレイを持つ女性 1915 カラーメゾチント
ピーダ・イルステズ (Peter Ilsted )
ハンマースホイ、カール・ホルスーウの記事を書いてきたワタシ。すべてティータイム、テーブルセッティングに関する作品ばかり。
カール・ホルスーウ (Carl Vilhem Holsøe)
ハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi)
ワタシの記事
ハンマースホイのために
カール・ホルスーウ (Carl Vilhem Holsøe) テーブルのある室内
ピーダ・イルステズは、カール・ホルスーウと同じタイトルで「トレイを持つ女性」を選んでみた。いかがでしたか?
ピーダ・イルステズは、カール・ホルスーウは、あわせてこちらの記事から。
XAI 「Vilhelm Hammershøi ヴィルヘルム・ハンマースホイ」
カール・ホルスーウ お茶を注ぐ女性のいる室内 個人所蔵
あけましておめでとうございます。昨年に引き続きデンマークの画家のご紹介です。(みんなと同じフレーズを使わせていただきましたが、どうぞよろしく。)
カール・ホルスーウ アフタヌーン・ティー(午後のお茶) 個人所蔵
カール・ホルスーウ (Carl Vilhem Holsøe)は、以前に記事を書いたハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi)と交友のあった画家です。ハンマースホイの集団肖像画「5人の肖像」にも描かれています。
ハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi)
今年の書初めは、前回のハンマースホイの作品同様に、テーブルにティーセットのある室内を描いたカール・ホルスーウの作品を集めてみました。
カール・ホルスーウ トレーで運ぶ女性のいる室内
ハンマースホイの作品と比べて華やかだって言うけれど、違いは色でもなく、家具や小物を描いた描かないではなく、私は照明(シャンデリア)が描かれているかいないか!だと結論をだしました!
ハンマースホイの作品には照明は描かれていません!さらにカール・ホルスーウの作品は扉より上に画中画や絵皿が描かれていますが、ハンマースホイの作品では、扉より下。
だから床から天井までの空間が広すぎて無機質な印象を与えるのではないでしょうか?
カール・ホルスーウ 女性のいる室内(室内にいる女性)
オークションハウス Stockholms Auktionsverk
ちなみに照明が描かれてなく、上部に何も描かれていないカール・ホルスーウの作品。
カール・ホルスーウ テーブルセッティングをする女性
オークションハウス ブルン・ラズムーセン
?Copy (模写) ? ? カール・ホルスーウ (Carl Vilhem Holsøe) ?
アグネス・スロット=モラー(Agnes Slott-Møller)
瀕死の婚約者 1906 個人所蔵
Herr Oluf ? (Her Olluff )
「オールフ氏」が邦題では「オールフ殿」となっているんだけど、領主のオールフは婚礼の前日に婚礼の客を招くために夜更けに馬で駆け抜けていくのですが、なぜか「人間が入ってはいけない魔王の国」だったみたい。
Herr Oluf reitet spät und weit,
Zu bieten auf seine Hochzeitleut'.
Du tanzen die Elfen auf grünem Strand,
Erlkönigs Tochter reicht ihm die Hand:
“Willkommen,Herr Oluf,komm tanzen mit mir,
Zwei göldene Sporen schenke ich dir.”
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・延々と続きます。by ヘルダー(Johann Gottfried Herder)
魔王の娘がオールフ氏を手招きし、「踊ってください」と誘う。オールフ氏は「明日は私の婚礼の日」と断ります。魔王の娘は、オールフ氏と踊るために、贈り物を差し上げましょうと誘いかけます。
「一対の黄金の拍車をあなたに差し上げましょう」
「明日は私の婚礼の日」
「絹の下着をあなたに差し上げましょう」
「明日は私の婚礼の日」
「黄金の山をあなたに差し上げましょう」
そしてとうとう魔王の娘はオールフ氏の心臓に一撃をくわえます。
帰ってきたオールフ氏の母親は、彼が魔王の国へ入ったことを知り驚愕します。そしていよいよ花嫁がやってきました。
「私の花婿、オールフ殿はどちらに?」
「馬に乗り森へとしばし馬と猟犬とを試しに出掛けております。」
バラッドの最後は
「花嫁は真紅の帳を持ち上げる。そこにオールフ殿は死んでいた。」
アグネス・スロット=モラーは、デンマークの民俗学者アクセル・オルリック(Axel Olrik 1864-1917)の「グルントヴィのデンマーク古フォルケヴィーサ」(Danmarks Gamle Folkeviser ?)から、「瀕死の婚約者」を作品の主題にしたようです。
ここでは、瀕死の婚約者オールフへの「忠誠と愛」がテーマ」になっています。
詳しいことはわからないですが、アグネス・スロット=モラーは夫のハラルドとイタリアに旅行に行って、聖ウルスラの伝説の絵画作品をみて、「死と愛」に関心が向いたとか。
FOLKEVISEN FÆSTEMANDEN DØR
Her Olluff ligger siug under ø,– for norden –
hand sende bud effter sin festemø.
Nu ligger alle aarer ude for borde.
”Du bed hende komme, før hun gaa[r] till bord,
om hun vill tale med mig it ord.”
Ind kom det bud och stedis for bord,
till liden Kiersten taller hand samme ord.
”Eders festemand er siug och sender eder tall,
at i skal komme till ham, før hanen gall.
Och i skall komme, før i gaar till bord,
om i vill tale med hannem it ord.”
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・延々と続きます。by アクセル・オルリック(Axel Olrik )
最後は・・・
Hans moder hun mone aff sorigen dø
・・・死んでいた。
北欧の画家
デンマークの画家 アグネス・スロット=モラーと夫ハラルド
フィンランドの画家 ヒューゴ・シンベリ 傷ついた天使
デンマークの画家 Vilhelm Hammershøi ヴィルヘルム・ハンマースホイ
デンマークの画家 ピーダ・イルステズ ( Peter Ilsted )
デンマークの画家 花の画家 エマ・トムセン
室内 、ストランゲーゼ30番地 1899 (ティーセットをテーブルに並べる女性)
Loeb collection
ハンマースホイとドライヤー展 CCCB
左から妻イーダ、弟スヴェン、そして紅茶を注ぐ妹アナ、母親
(C) Because of Hammershøi by Enamul Hoque
「ハンマースホイのために」 写真展 エナムル・ホーク
ハンマースホイの作品って物語が聞こえてこないと言われているからこそ、数年前の展覧会は「静かなる詩情」というタイトルがつけられたのだと思うけど、ワタシは「風俗画」だと思って鑑賞してるわけ。
当時のインテリアなんかそのまま描いている。しかもパンチ・ボウルだけではなく、ティーセットもロイヤル・コペンハーゲンだったなんて。ブルーフルーテッドのポット。カップはホワイト・ハーフレースっぽい。
この「紅茶を注ぐ若い女性」は、バルセロナのCCCB(バルセロナ現代カルチャーセンター)で「ハンマースホイとドライヤー」展があり、その展覧会風景の写真にあった「母親に紅茶を注ぐ若い女性」(ワタシがつけたタイトル)の女性だけの部分だと思った。
後姿の若い女性とは、ハンマースホイの妹アナ。sai さんの記事にアップされた妹アナの写真を見て、ワタシはイーダよりもアナのファンに。
ハンマースホイ 若い女性の肖像画 (妹アナ) 1888 オーデンセ市立博物館
「ハンマースホイのために」 写真展 エナムル・ホーク
ハンマースホイ 後姿 アナ・ハンマースホイ 1884 個人所蔵
「ハンマースホイのために」 写真展 エナムル・ホーク
正面に近いアナの肖像、そして「若い女性の肖像、画家の妹アナ・ハンマースホイ」は、saiさんの記事から鑑賞できます。
ハンマースホイ 縫い物をする少女 1887年 オードラップゴー美術館
さてさて、ハンマースホイの作品といっしょにアップしているのはエナムル・ホークのファションフォト。楓さんが最初にエナムル・ホークの「ハンマースホイのために」を記事にしていたので、ワタシも検索してみた。縫い物、編み物、ミシン、刺繍のフォトがあった。
追記 aleiさんの記事「ヴィルヘルム・ハンマースホイ アルテミス、裸婦、集団肖像画」の最後に「編み物(縫い物)をする室内の女」(室内で編み物(縫い物)をする女)が掲載された。それがフェルメールの「レースを編む女」の雰囲気に似てる!
(C) Because of Hammershøi by Enamul Hoque
「ハンマースホイのために」 写真展 エナムル・ホーク
(C) Because of Hammershøi by Enamul Hoque
「ハンマースホイのために」 写真展 エナムル・ホーク
sai さんや楓さんの記事をはじめ、ハンマースホイの記事にリンクしてあるXAIから、いろんな作品を鑑賞してください。
XAI 「Vilhelm Hammershøi ヴィルヘルム・ハンマースホイ」
ロジェ・ブゾンブ 公現祭とアイト ワルザザトの羊飼い 1950年頃
ワタシ的に 公現祭とモロッコの羊飼い
La galette des rois (ラ・ガレット・デ・ロワ)は、いまでは日本でもお馴染みのフランスの伝統的なお菓子。ちっちゃいフェブがはいったガレットがあたったら、その日の「王様」になれる。
三賢王の礼拝からの祝祭。クリスマスとニューイヤーに続く「ラ・フェット・デ・ロワ」(公現祭)が、三王が礼拝に行った1月6日。その公現祭のお菓子なんだけど、ロジェ・ブゾンブは「公現祭」を描いている。
それで、タイトルのOuaouzguite・・・。ワウズジテ、ワウオズジテ、ワーズジテと悩みつつ・・・。ワルザザトに行き着いた!
そう、モロッコの民族アイト ワルザザトの羊飼い(アイット ワルザザトの羊飼い)がかかれています。このアトラス山脈の羊飼いたちが着ている伝統的なマントが「アフニフ」(Akhnif)。最近ではラグマットの織物として有名。
ロジェ・ブゾンブは、三賢王の礼拝と羊飼いの礼拝を、それぞれフランスとモロッコの伝統的な象徴を込めて描いたと思うワタシ。
ロジェ・ブゾンブなんて、ホントに知らない。プライベート版の楓記事「ラ・プランセス・ジョーヌ(黄色人の王女)」にかかれていた「モロッコ先住民のベルベルの伝統様式や生活様式を描いた作品が多い」を手がかりに、タイトルにあったアイト ワルザザトが、民族だということがわかったワタシ。
ようやくXAI(saiさん)が腰をあげてくれたから、リンクが楽です!
関連記事はこちらから XAI 「ロジェ・ブゾンブ ハーレム」
雑誌の切り抜きから「ペリエを飲む女性」の画
ジャン・ガブリエル・ドマーグ
ジャン・ガブリエル・ドマーグ ペリエ(Perrir)のポスター 1936
eBay、Hprintsで扱っています。
ルーベンスの本物を観たことがないワタシ。というかエルミタージュの所蔵作品を観たときにも、たしかルーベンスもあったはずなんだけど、まったく覚えていない。
ルーベンスの作品は嫌い。あの肉枕のような女のスタイル。でも、またまた騙されそう。
XAI ルーベンス リヒテンシュタイン美術館
この記事の作品の下には、ルーベンスを扱った作品記事にリンクされているのだけれど、あの肉枕のような女のスタイルも、作品画像が良いので、肉枕が気にならない。あー騙されてると思いつつルーベンスで検索。
リンクされている記事の作品画像と他の記事の作品画像を見比べてみると格段に違う。フェルメールやレンブラントもリンクされている記事はちょっと違う。だからあれ、こんなに素晴らしかった?と感じてしまう。
パンとシュリンクス 1617-19 カッセル州立美術館
ルーベンス&ブリューゲル
パンとシュリンクス 1626 所蔵先が不明
ルーベンス&ブリューゲル
どちらもルーベンスとブリューゲルなんだけど所蔵先が不明の「パンとシュリンクス(パンとシリンクス)」は模写作品があるんだけど、きっとこの作品は個人所蔵に違いないとワタシ。
ステファヌ・マラルメの「牧神の午後」、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」でもこの主題は取り上げられているのだけれど、アルテミスに仕えるニンフのシュリンクスは、牧神パンから貞操を守るために、川のニンフの助けで「葦」に変身する。オウィディウスの変身物語が有名。
ルーベンスが好きになったわけではないけれど、「アンドロメダ」、「フォルトゥナ」は良かった。ウィーン美術史美術館の「ヴィーナスの饗宴」は、その記事から騙されるくらいキレイなものを選んでる。
ルーベンスの作品で数あるディアナ。好きではなかったけれど、「水浴のディアナ」はとってもいい。「受胎告知」もルーベンスは少なくても3枚描いている。あれもいい。
サンタクローチェ・イン・ジェルサレンメ教会のルーベンスの祭壇画。聖ドミティラに美しさを感じました。
ワタシも所蔵先不明の「パンとシュリンクス」は、小さい作品画像だけれど、アラが見えないものを選んだワケ。でもブリューゲルの描く風景や鳥は風情があります。カッセル州立美術館の「パンとシュリンクス」はいいと思う。
ルーベンスとブリューゲルの作品は結構あるみたい。
記事 三美神
記事 ブリューゲルとルーべンス 五感の寓意
LE PRINCIPE D'INCERTITUDE-1944
La magie noire-1945
La robe du soir-1955
楓さん、sai さんがナティエの記事を特集したので便乗。
Jean-Marc Nattier 肖像画 その1
ジャン=マルク・ナティエ 肖像画 その2 ディアナ
ジャン=マルク・ナティエ Jean marc nattier その3
ジャン=マルク・ナティエ その4 フランスの王女たち
ジャン=マルク・ナティエ その5 神話の女神
Jean-Marc Nattier style ジャン=マルク・ナティエ スタイル
フェルテ=アンボー侯爵夫人 1740
ジャン=マルク・ナティエ Jean marc nattier
東京富士美術館所蔵
マダム・ヴィクトワール 1748
ジャン=マルク・ナティエ Jean marc nattier
ヴェルサイユ宮殿美術館トリアノン
楓さんの記事でも使用している肖像画 ルイーズ・ド・フランス
ジャン=マルク・ナティエ Jean marc nattier
ヴェルサイユ宮殿美術館トリアノン
カルボネール・ドゥ・キャニーの肖像(ダンタン公爵夫人)
ジャン=マルク・ナティエの模倣
After Jean marc nattier
楓さんの記事でも使用している肖像画 ソフィー・ド・フランス
ジャン=マルク・ナティエ Jean marc nattier
ヴェルサイユ宮殿美術館トリアノン