Adventures in Wonderland
ワタシヲオノミ

10.02.2012@

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07.14.2011@21:10

映画 情事 L'AVVENTURA


どうでもいいけど、イタリア語のタイトル「L'Avventura (The Adventure)」を「情事 Fare l'amore」(love affair)としたのはどうしてなのかっていう細かい疑問。アベンチュラは「冒険」で、フランス語のアヴァンチュール(aventure)と同じく、「危険な恋」を示すとしても。


鑑賞すれば、ありのまま「情事」だよねって内容です。

ただ、情事のヒロインはクローディアなんだけど、倦怠からの脱出を「冒険」とすれば、アンナが浮かんでくるワタシ。

アントニオーニがフェデリコ・フェリーニの「形而上的リアリティー」を目指すとあったけど、その意を汲んで、冒険の形而上的(平たく言えば精神的)な意訳をしたのかな。それとも男女の性愛の冒険を「情事」にあてはめたとか。



友人たちが情事を重ねているのとは反対に一人で過ごす退屈な時間


この映画に登場する男女。夫婦ではない男女の色事をありのままの事柄と事情で示しているけど、失踪したアンナという女性の現実からの逃避の冒険だったのかも。映画では行方不明=死を暗示しているけど、そのアンナの失踪後に、主人公とアンナの婚約者の情事がはじまるわけ。

「形而上的リアリティー」って、形而上学のリアリズムという哲学的な解釈よりも、フェリーニが「文学的でもなく、絵画的なもの」という言葉を残しているけれど、イタリア形而上絵画のような映画にみえるワタシ。

ところで、このアントニオーニ、そしてフェリーニの映画に関する記事って、形而上的リアリティーって表現しているけど、実存主義(Existentialism)ってことじゃダメなの?


 映画 情事 L'AVVENTURA




私が画面に惹きつけられたひとつには、芸術的な装飾。脇役ジュリア(Julia)のお相手は画家。その彼の描いている作品は、いったいどの画家を象徴いているのかなって考えるのも面白いし。


女性の半身のヌードのデッサン。ドイツの表現主義(1910年以降)っぽいと思ったワタシ。


完成されている作品。誰の作品なんだか興味があるんだけど。



主役クローディアの背後にかかる作品は、抽象画的。ピカソっぽい。映画の美術はピエロ・ ポレット(Piero Poletto)が担当。

このジュリアと恋人の情事の場面になる絵画に囲まれた部屋の場面はこちら。
L'AVVENTURA di M.Antonioni 1





ジュリアの情事に締め出されたクローディア 「やれやれ・・・」って表情


カフカの変身、カミユの異邦人、サルトルの存在と無なんかの文学から比べると、まったくわかりやすい。

原因不明の状況の変化は、情事。そして結婚という冒険ができない女性。行方不明となった女性とその女性を探しつつ、彼女の婚約者と情事にふける主人公。

ただ、行方不明の女性がどうなったかってところが解決しないから、アントニオーニらしいなんて高い評価をしているけれど、解決しない問題は、人生にいっぱいあるし、解決しないFINがそんなに重要なことなのかなってワタシ。

芥川龍之介が第一次大戦後に「ぼんやりとした不安」という言葉を残して自殺しているその「不安」は有名。映画「情事」は、第二次大戦後から十数年しかたっていないけれど、この映画の解説には、行方不明か事故か、になってる。

どうしてアンナの他殺や自殺がほのめかされないのかが不思議。

ワタシはレベッカがヨットの事故で死んで、やむにやむ終えず夫がレベッカに手をかけて殺したあの物語を思い出したり。



シチリアのエオリア諸島にむかうアンナ達


L'avventura (1)
L'avventura (2)
L'avventura (3)
L'avventura (4)
L'avventura (5)  ヨットで島にむかうアンナ達

公爵夫人に招かれてエオリア諸島にむかっている数組の恋人たち。アントニオーニが、友人たちとヨットで出かけたときに、一人の女性が行方不明になった実体験がここにある。

物語はアンナと恋人で建築家のサンドロ、そして友人のクローディア、ジュリアとその恋人たちで向かった島で、サンドロはアンナにプロポーズをします。

そしてそのあと忽然と消えたアンナ。クローディアは「溺れたですって!」と顔色をかえつつも、なす術もなく・・・。

こうして、アンナの行方をサンドロと二人で探す旅にでかけ、アンナの影に不安を覚えながら、サンドロと情事を重ねていくクローディア。

L'avventura (6)
L'avventura (7)
L'avventura (8)
L'avventura (9)
L'avventura (10)
L'avventura (11)
L'avventura (12)
L'avventura (13)
L'avventura (14)

サンドロは、今度はクローディアにプロポーズをします。



パトリッツィア(Patrizia)にサンドロの居場所を尋ねるクローディア


L'avventura (15)
L'avventura (16)
L'avventura (17)
L'avventura (18-19)
L'avventura (20)
L'avventura (21)
L'avventura (22)
L'avventura (23)
L'avventura (24)
L'avventura (25)



探してみるとサンドロは娼婦と情事


L'avventura (26)
L'avventura (27)
L'avventura (28)
L'avventura (29)
L'avventura (30)
L'avventura (31)
L'avventura (32)
L'avventura (33)
L'avventura (34)
L'avventura (35)


主人公クローディアは、友人のアンナの婚約者サンドロと情事がはじまり、そしてサンドロの娼婦との情事ですべてが終わってしまった二人。

娼婦との情事に後悔の涙を流す情けないサンドロに、そっと手をかけるクローディア。

もしかして「情事」が「愛」に変わった瞬間?

よく、この映像の場面が二人の「断絶」をあらわしているとなっていますが、よくみると、二人は「断絶」されている右側の壁と反対側にいる。

情事って、精神的な愛がない、色欲のこと。

二人の「情事」が、娼婦との「情事」で壊れてしまったあとに、「愛」か「別離」かの選択があるとして、どうしてもこのラストをみると、「断絶」にみえないワタシ。




「内的ネオ・リアリスト」で「ネオ・リアリズモの継承者」のアントニオーニ監督なんてあるらしいけど、もしもこの映画から、それを感じ取ったとしたら、ファシズムの名残があったかな?って感じ。

もしかすると、サンドロが最後に後悔の涙を流したところかも。

だって、ムッソリーニのファシズム(fascismo)は、男性原理の極端な強調でしょう?その男性原理が弱まった象徴がサンドロで、男性に手をかけるクローディアは、女性原理が強くなる象徴じゃない?

ワタシにとって、ラストはフェミニズムな予感。


クローディアを演じたモニカ・ヴィッティ。いま70代だけど、まだ元気。

アントニオーニの「愛の不毛」の三部作に全出演。彼の恋人だったから?それにしても、日本だけがベタな「愛の不毛」・・・。「実存三部作」ってなってるのにかかわらず。

記事 アントニオーニ  「夜」  La notte (1961)
記事 フェミニズムな映画 「太陽はひとりぼっち」   L'eclisse − The Eclipse(日蝕)

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06.25.2011@23:24

フライド・グリーン・トマト(Fried Green Tomatoes 1991)
原作と映画が違うことがある。アニメなんかもそうですけど、漫画の原作と、テレビや映画のアニメ、そして小説版なんか、それぞれ原作者の手から離れたものになっているにもかかわらず、漫画家の方々って、アニメ、おもしろいです!、音楽がいいです!っていう、すっかり子離れした親のよう。


でも、もともと文学作品だったり、小説だったりするものには、隠れた主題があって、それが消えてしまうと、原作者のみならず、周囲が批判的になるものがある。

この映画フライド・グリーン・トマト(Fried Green Tomatoes)は、原作がファニー・フラッグ(Fannie Flagg)の「ホイッスル・ストップ・カフェのフライド・グリーン・トマト」での同性愛が消されている物語。

wikiでは、フェミニスト作家のスージー・ブライトは、ドキュメンタリー映画「セルロイド・クローゼット」の中でこの点について言及とあったけど。(そこまでの映画じゃないよね・・・。)


叔母を訪ねたローズヒル・ホームで、そこに暮らす老女ニニー・スレッドグッド(ジェシカ・タンディ)と出会うエヴリン・カウチ(キャシー・ベイツ)は、チョコレート中毒の専業主婦。

老女ニニーは50年前に黒人やホームレスの人々も出入りできる「ホイッスル・ストップ・カフェ」を開いたルースとイージーの話をはじめます。

ニニーを何度も訪ねて物語を聞くうちに、エヴリンは意欲を取り戻し、夫婦仲もうまくいくようになりはじめ、最後には、ホームを出るエヴリンと一緒に暮らそうとニニーを迎えにいくのです。えー、自分の叔母さんはどうするんだろ・・・、という疑問はうちすて、今から50年前の二人の女性の物語へ。


Idgie and Ruth Love Story Fried Green Tomatoes (FGT)

少年のようなイージーの兄とルースは恋人同士。でも兄が列車にはねられ亡くなってしまう。残された二人は互いを慰めあい親友になります。ルースはその後フランクと結婚します。

Innocence-Idgie and Ruth's Friendship



ピクニックにでかけ、蜂の巣を素手で取ったイージー



結婚したルースを訪ね、右の目の下のあざを発見したイージーは彼女を連れ出す


まだ、フライド・グリーン・トマトへの期待は低下していないんですが、なんかしっくり物語りが進んでいないというか、線が弱いというか、心の琴線が描いていないの?

Fried Green Tomatoes - Idgie and Ruth (Part 2/5)



夫に突き飛ばされ階段下に落ちた身重のルース


現代でも問題になっているドメスティックバイオレンス。夫の暴力に耐えかねているルース。どうして家を出なかったのだろう。

イージーが連れ出してくれなければ、殺されていたかもしれませんね。

この時代の結婚の制度を知らないのでわからないけれど、あまりにも依存して生きている女のような気がするのはワタシだけ?

心が優しいルース。あなたのことをそう思ってみちゃって悪いのだけれど、魅力は外見だけで、弱々しい内面に魅力が見えてこない。このルースが子供を出産。母としての顔もみえてこない。



ルースを連れ帰ったイージーとの他愛ない喧嘩



喧嘩の水が野苺、小麦粉、チョコレートになって大笑い


つかの間の幸福感がここにあるって感じ。ようやくフライド・グリーン・トマトが登場。あの真っ黒こげのハンバーグのようなもの。青いトマトをスライスして揚げるだけなんだけど・・・。

イージーとルースがカフェをオープンすることになるけど・・・。こんなに料理が下手で、料理はルースってことなんだろうけれど、よくカフェを開こうと思ったものです。「ソウル・キッチン」のジノスの料理とおんなじ感覚?

Fried Green Tomatoes - Idgie and Ruth (Part 3/5)

夫フランクが子供に会いたいと言ってきた。そのフランクが突然行方不明になる。イジーが疑われるのだけれど、裁判では無罪に。

Fried Green Tomatoes - Idgie and Ruth (Part 4/5)

こうして裁判が終わったあと、病身のルースは天国へ。

Fried Green Tomatoes - Idgie and Ruth (Part 5/5)



エヴリンとニニー(イージー)


墓所でワタシがイージーと書いた手紙を発見うるエヴリン。

Tomates Verdes Fritos (Final).avi

この物語は料理やレストラン(カフェ)などの職業観の物語ではなく、同性愛、人種差別、クー・クラックス・クラン(KKK)、ドメスティックバイオレンス、殺人、カニバリズムを扱ったもの。

KKKは、アメリカの秘密結社、白人至上主義団体ですが、フランクがその団体に所属していた設定になっているんだけど、あまりにももりだくさんのテーマが多すぎて、どれも薄っぺら。たぶんまとめられなかったんだって思った。50年前の南部アラバマってところで人種差別を強調しただけ・・・。



ルースの新居をみるイージー


原作で扱っていた同性愛が消えているのが映画「フライド・グリーン・トマト」です。消えたこととなっていますが、ルースの結婚にとっても寂しげな顔をしているイージー。ニュアンスでわかる感じなんだけど。

ところでこの映画でのカニバリズムって?という皆さん。なんかここも曖昧なんだけど、結局バーベキューのエピソードが語られる「ソレは特別なソースだから・・・」のところ。

カフェに働いていたのが黒人のシプシーやビッグ・ジョージ。ビック・ジョージがフランクを殺したとイージー。バーベキューのメニューがある「ホイッスル・ストップ・カフェ」で、イージーをフランク殺しの容疑者として疑っていた捜査官。ということは証拠隠滅のほかに、そんな料理を出していたなんて、何だろ、この映画。

それがフランクのお肉ということ。「デリカテッセン」とはまったく違う迫力のなさでした。
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06.26.2009@15:15

ティム・バートン アリス
アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)が白の女王へ配役が決定。
アン・ジャクリーン・ハサウェイ(Anne Jacqueline Hathaway、1982年11月12日 - )といえば、2006年公開の「プラダを着た悪魔」、日本では今年公開の「ビカミング・ジェーン」が記憶に新しい。

シェークスピアの妻の名からとったというアン。まさに英文学の作品出演にふさわしいかも。

原作ルイス・キャロルことドジソンも、アリスの舞台にコスチュームを着て出演していますが、人が演じるアリスも当時はとっても多く、当時の古い写真をみると、いまより凝っていてわざとらしくない。

(C)www.slashfilm.com

(C)www.slashfilm.com/Relaxnews/Walt Disney Pictures

この2010年公開の「ティム・バートンの不思議の国のアリス」では、アリス演じるのはオーストラリア出身のミア・ワシコウスカ。

ストーリーは、17歳になったアリスが再び白いウサギに誘われておとぎの世界に迷い込むというもので、テニスンなどの挿絵があるオリジナル「不思議の国のアリス」とは違います。

赤の女王はヘレナ・ボナム・カーター(Helena Bonham Carter)。コルセット・クィーン(corset queen)やイングリッシュ・ローズ(English rose)と呼ばれる44歳の熟女。アカデミー主演女優賞にもノミネートされるキャリア。現在はティム・バートンとロンドンで暮らしています。

ティム・バートンといえば、ジョニー・デップ(Johnny Depp)とのコンビ。彼は今回マッドハッターで。
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06.20.2009@15:17

映画 ココ・アヴァン・シャネル
JUGEMテーマ:洋画

オドレイ・トトゥのシャネルCOCO AVANT CHANEL (ココ・アヴァン・シャネル)は9月公開。

ちなみにアナ・ムグラリス主演のChanelCOCO CHANEL and Igor STRAVINSKYは来春公開。

シャネルは一日50本は吸っていたと言われる愛煙家。オドレイ・トトゥ扮するシャネルも、そんなシーンが登場。下記のリンク先からみてください。

Coco avant Chanel  »  Galerie de Photos

© Warner Bros. France




Audrey Tautou
© Warner Bros. France


決意の表情。とにかくワタシ、女性のこういう表情に感動しやすい。
無言で何かに(家庭、恋愛、仕事、悩みなど)向き合おうとする女性なら、誰でもこういうカッコよさがあるよね。

最近のワタシ、ちょっとゆるい。

「私はオーヴェルニュでまだ火が消えていない唯一の活火山よ。」
70歳のシャネルの言葉だそう。

ココの記事から引用しました。現在3件のシャネルの記事があります。記事内容がいい。心動かされる言葉がいっぱい。

 オーヴェルニューのガブリエル プロローグ

この記事から読んでみてください。ね!



さて、今夏公開の映画「ココ・シャネル」

晩年をシャーリー・マクレーン。
その若き日をバーボラ・ボブローヴァが演じる。

衣装担当は「パフューム ある人殺しの物語」のデザイナー、ピエール・イブ・ゲロー。

←このバーボラ・ボブローヴァもオドレイ・トトゥとおなじくイイ。

ちょっとオドレイ・トトゥと似たもの感じます。

シャーリー・マクレーンは文句なしのキャリアと貫禄を感じさせます。ステキ。 とにかく来春まで3本のシャネルが観ることができるなんてスゴイ。

(C) 2008 ALCHEMY / PIX

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12.04.2007@17:21

すべてをアナタに
男性が女性に対する最大の復讐とは。
「彼女と結婚して、一生を束縛することだ。」


Yves Saint Laurent : イブ サン ローラン 「モンドリアン・ルック」「A Very Special Favor すべてをアナタに」のセリフで、1965年のアメリカ映画。この衣装担当は、Yves St. Laurent イヴ・サン・ローラン。

セーヌ北部のリヴ・ドロワ Rive Droite(右岸)には、政治や経済が集まった保守的なエリアで、サンローランは、1960年代に、反対側の芸術や知識の学生街であるリブ・ゴーシュ Rive Gauche(左岸)に、プレタポルテ「イブ サン・ローラン リブ・ゴーシュ(Yves Saint Laurent Rive Gauche)」をスタート。

リブ・ゴーシュは、1920年代から、ジャン・コクトー、ストラヴィンスキー、マティス、藤田嗣次などがCafé Dome、Café la Coupoleに集ったところ。


カフェドームは、失われた世代のアメリカ人作家たちやエコール・ド・パリの画家たちに愛されていた、四大カフェ(ル・ドーム、ラ・ロトンド、ラ・クーポール、ル・セレクト)。

そのアヴァンギャルドで文化の発信地にメゾンを開設したサンローラン。

そのサンローランのファッションをみることができる「すべてをアナタに」は、本当にアメリカらしいロマンティックコメディで、息抜きの時間に観るのがいいみたい。


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